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はじめに
顎変形症とは,歯列不正や上・下顎骨の形態,位置,上・下顎の関係の異常によって顔貌に変形を生じ,審美的にも機能的にも不調和を生じる疾患です。岡山大学医学部・歯学部附属病院口腔外科(病態系)では,歯科矯正科ならびに県内外の開業矯正歯科医と連携して,手術による外科的矯正治療に取り組んでいます。


外科的矯正治療とは
あご(顎)の外科手術と矯正治療を組み合わせて,正常な噛み合わせを獲得し,顔のバランスや口元の形を整える治療のことで,高度の変形に対して仮骨延長法(骨移植しないで骨を器械により伸ばす手術)などを組み入れて骨格形態の改善が行われています。手術および矯正治療には健康保険が使えます.また歯列不正のみならず外傷後の骨格変形や先天的な顎の異常に対しても行われます。この場合,関連する診療科との連携により対応されます。最近では,顎が小さいことによる睡眠時無呼吸症候群の治療にもこの治療法の有用性が注目されています。最近の特徴として下のグラフに示すように開業矯正歯科医との病診連携のもとチーム医療により行った手術件数が年々増加してきており,患者様にとっても治療を受けやすい環境になってきました。


当科における年度別手術件数を示す。
開業矯正歯科医との連携で治療を行ったものを
岡山大学歯科矯正科との連携で治療したものを で示す。