岡山大学病院の歯科医師卒後臨床研修での先輩の声(複合型プログラム編)

 

21年度研修歯科医 保崎留美子 

私は学生の頃から、卒業後は大学院に行きたいと考えていたので、それなら研修医の間は大学病院以外の診療所を見てみたいと思い、複合型プログラムコースBを選択しました。コースには様々な参加施設がありますが、その中で津山中央病院を志望したのは、他科との連携の中で、全身疾患における歯科の役割を学ぶことができる環境だったからです。 

 初めの頃は戸惑うことが多かったのですが、先生方やスタッフのみなさんが本当に優しく、丁寧に教えてくださったので不安な気持ちはすぐになくなりました。また、週に2回大学病院から口腔外科の先生が来てくださるので、一般歯科診療だけでなく口腔外科も学ぶことができ、とても有意義な日々を過ごせたと思います。 

複合型プログラムの最大の利点は、指導医やスタッフの方が研修医の一挙手一投足を見て指導してくださるので、技術や知識の向上に直結する点だと思います。メリハリがあり充実した1年間が過ごせると思います。

 

21年度研修歯科医 菅原貴子 

私が選択した複合型研修プログラムAでは、最初の4ヶ月で大学病院内での一般診療を行うだけでなく、口腔外科、歯科麻酔科、矯正歯科、障害者歯科、摂食嚥下外来などの専門分野の診療や、ICLS講習会、各地域へ出向いての保健指導など、一般開業医ではなかなか経験することができないような充実した内容のカリキュラムが組まれています。 

その後の8ヶ月間は、他の協力施設での研修となります。最初は慣れない環境に戸惑い、悩むことも多いですが、大学に行けば指導医の先生方や研修医仲間がいると思うととても心強く、最初の4ヶ月間を共に過ごした仲間の存在が心の支えになっていました。

私が選んだ研修先では、一般診療の見学から始まり、休み時間を利用しての模型実習や縫合の練習などを積み重ね、出来る処置から徐々に患者様の診療をさせていただきました。また、一般診療だけでなく、介護施設への訪問診療も経験する事ができました。開業医では、大学病院での診療以上に、時間とコスト意識を持って診療に臨まなければなりません。最初は苦戦する毎日ですが、徐々に要領をつかむことができ、1日平均15人程度は診れるようになります。その他、大学病院では学べないより臨床的なことを学ぶことができます。 

 私はこの複合型コースを選んでよかったと思います。今後大学院への進学を考えている人にとっては、開業医での診療を経験するいい機会になると思いますし、今後開業医への就職を考えている人にとっては、いい練習期間になると思います。また、大学院への進学と開業医への就職のどちらにしようか迷っている人にとってはどちらも経験でき、進路を考える際のいい参考になるのではないでしょうか。 

 研修医という貴重な一年間が充実するか否かは自分次第です。単独型でも複合型でも、岡山大学病院での卒後臨床研修は、この一年間を充実させるのに十分な環境が整っています。そして、ここで経験したことは、今後の歯科医師人生を送るうえで良い基盤になると思います。 

 

21年度研修歯科医 横井 彩 

 私は、四ヶ月間、愛媛県新居浜市にある十全総合病院で研修を行った。一般歯科・口腔外科・矯正歯科を掲げる診療室で、幅広い分野について研修することができた。 

 診療を経験すればするほど、自分自身の問題点を知ることとなり、時には壁にぶつかることもあったが、その都度、指導医の先生やスタッフが力強く支えてくれた。 

まず、15分、30分と限られた診療時間の中で、予定する処置を終わらせる難しさを実感した。毎週木曜日は手術日となっており、手術室での外科処置だけでなく、術前術後の管理まで一括して学ぶことができた。また、矯正治療では、小児に対しても積極的に介入した。床装置の利用や、筋機能訓練を通じ、より専門的な観点から小児の口腔内について考察することができた。さらに、週に一度、岡山大学から先生を迎え、特別養護老人ホームにて訪問診療を行った。普段の診療では見られない口腔内を始めて目の当たりにすることになり、口腔ケアの必要性について強く実感することとなった。 

一般歯科だけでなく外科処置、矯正治療、口腔ケアなど、数多くの臨床を経験することができた。卒後の早い時期に、このように専門的知見をひろめることができ、歯科医師として、これからの自分への糧となることを確信している。